手続きは一段落

Simple is the best.
労働者と労働環境
今日は、会社のHRからオリエンテーションを受けた。
といっても、ほぼほぼ手続きは進んでいるので主に保険周りと労働法についてがメイン。
ドイツでは、労働法が厳しく労働者の権利が保障されている。例えば、一日に10時間以上働いてはいけない。というルールが決まっており、労災発生時にはPCのログなども含め厳しくチェックされるようだ。長く働いたら残業代が貰えるのではなく、罰金を取られるというなんともパンチのある法律だ。
まさに今、日本が国を挙げて変えようとしている労働環境改善のゴールがここにはあるように思う。
休む時は休むし、無理して働かない。家族や友達、もちろん自分の時間を大切にして、ゆったりと空き時間を過ごす。日本ほど必死で働かなくとも、経済はちゃんと回っているし、イノベーションは起こり続けている。不思議だ。
合理性とデザイン
まだドイツに来て1週間も経っていないが、他の国と比べてあらゆるものが合理性を重視しているように感じる。インテリアデザインにせよ、都市デザインにせよ、工業デザインにせよ、徹底的にシンプルで無駄がない。なさ過ぎて不親切だなと感じるぐらいだ。
UIは説明的でなく、ITシステムは完全さよりも必要最低限の労力で最大の結果を出そうとする。
(遊びのあるデザインやカラフルなデザインは、子ども用品ぐらいかな。大人はシンプルさとシックさを求めるのだから、不思議なものだ。)
まだ、郊外を散策していないのでそのように感じるだけかもしれないが、人間的な活動以外に費やす労力は徹底的に排除したいのかもしれない。
システムを考える人間が一定数居て、かつ能力が認められているようにも感じる。システム化することで社会が効率化し、一般の人々は喜んでシステムを活用する。法律(ルール)には絶対性があり、法律を決める人は正しく選挙で選ばれている。まさに、社会システムという歯車の一部であることに従順なのかもしれない。皆が合理性を望む以上、合理性に則ったルールに反発する必要がないのだ。
この国では、空き時間が多い分散歩に費やす時間が比較的多いようである。日照の短さを補い、自然に触れることに喜びを感じるそうだ。一番流行っている趣味がガーデニングという統計もあるので、本当に自然が好きなのだろう。
合理性を追求したものづくりと自然というカオスの融合。秩序と無秩序。整った街並みの中で酒とサッカーに熱狂する人々。絶妙なバランスが生み出すドイツという文化のカタチをもっとしりたいと思った。
はみだし
今日利用した、IoTコインランドリー。
WeWashというサービスで、洗濯機と乾燥機のコンセントを課金で制御できるというもの。
電源制御型のコインランドリーをIoT化してサービス事業にしているようだ。アプリも直感的に非常に使いやすい。シンプルで良いなぁ。
2022.10.25 (Tue.)



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