やり抜く人の9つの習慣
1. 概要
★3行要約
- 成功者には共通する9つの習慣が存在する
- 事実を正しく捉えて、理想ではなく現実を考える事が大事である
- 成功に必要なのは、目標達成への意思と具体的な努力指針である
★いつ読む
- 諦めそうになった時に支えが欲しいとき
- 自分が何をしたいか分からなくなったとき
★著者概要
Heidi Grant Halvorson博士
社会心理学者。コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。
コロンビア大学で博士号を取得。モチベーションと目標達成の分野の第一人者。
「ハーバード・ビジネス・レビュー」「ハフィントンポスト」「サイコロジー・トゥデイ」「フォーブス」への寄稿多数。
「やってのける」(大和書房)「だれもわかってくれない」(早川書房)など。
2. 書評
★エッセンス
”成功とは「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」によってつかむもの。”
「自分はどうせできない」という思い込みを排して、事実をふまえた正しい認識と行動をすべきである。
- 明確な目標を持つ
- if-then形式で具体的計画を立てる
- 現状と目標までの距離を正しく認識し、モチベーションを維持している。
- 成功できると信じている。そして、成功には努力が必要だと理解している。
- 最初から完璧を目指すことなく、少しでも進歩するという思想を持つ。
- どんな能力でも努力で身につけられると信じている。
- 意志力も鍛えれば強くなると信じ、日ごろから鍛えている。
- 意志力の弱点を知り、誘惑に自ら近寄らないようにしている。
- 「やらないこと」ではなく「やること」に焦点を置く。
★思うところ
薄い本ではあった(別に変な意味ではない)が、様々な文献をクリティカルにまとめていて、ササっと読み返すのに便利である。
この本で徹底的に述べられているのは、
現実を見ろ
ということかなとくみ取った。
- 具体的な目標
- 目標までの距離
- 具体的な達成基準
- 客観的な評価
- 目標は必ず達成できるが簡単ではないということ
- 自分の能力は成長するということ
- 過去の自分より成長しているかということ
- 意思は弱いものだから、「君子危うきに近づかず」を実践する事
色々な観点があるものの、一言で言えば「現実」を正しく認識する事が目標達成への近道だと感じた。
松下幸之助の言葉の中に、「素直な心」というのがある。
この言葉は、「驕ることなく世の中の動きを正しく認識すれば、必ず儲かるし成長する」ということを意味しているのだが、
これも「現実を見ろ」ということに他ならないのではないか。
よく、器用貧乏という言葉について考えることがある。なんでもできる割に、途中で投げ出してしまうパターン。
僕もどちらかというと、色々な事に興味があって手を出すわりに、ある程度できることが分かると投げ出してしまう。
また、しばらくして、思い出したころにまたやってみたりする。
多趣味であるという事自体は良い事だと考えている。
最近は、多動力に代表されるように多趣味の方が様々な点をリンクさせて新しい価値を生み出せるという考え方が増えてきている。
しかし、僕自身が感じていることは、途中で投げ出すタイミングを間違えると全く意味が無いという事である。
例えば、初心者が初級者に上がる段階、つまり道具や体の使い方に慣れてくるまでは急激な学びが多くワクワクするものである。
ここから中級へとレベルが上がるにつれ、日ごろの努力を通じて少しずつ成長する段階となる。
僕は、恥ずかしながらこのタイミングが飽きるポイントである。道具が使えるようになると、なんとなく満足してしまうのだ。
今回の本で言うならば、具体的な目標なく突っ走っていることが問題なのだろう。
なんとなくやって、「引き寄せの法則」を信じて、結局飽きてしまうという循環だ。
- 自分はどうなりたいか
- 具体的に何をするのか
- 達成基準は何か
を意識しながら、理想の自分になれるように
前向きに人生を歩みたいと考えている。
そして、キレイゴトではなく、自分にとって最も効果的な手法は積極的に取り入れていきたいです。
★次に読みたい
学びを定着させて、フィードバックを得るという観点から、
アウトプット系の本が読みたいな。
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