遠路はるばる – ドイツ駐在日誌 #1

ドイツ駐在日誌

初日は書くことがたくさんあります。

飛行機編

家族に見送られながら伊丹空港を出発し、羽田を経由してフランクフルトへ。預入れ荷物はスーツケース1つ、機内持ち込みはスーツケースとトートバック、そしてボディーバッグの3つ体制。

チェックインカウンターでの手続きは、国際線乗り継ぎの場合、自動化預入機が使えず窓口でのやり取りとなる。普段の旅行と違って、ビザの確認が入るあたりが就労渡航だなと感じる瞬間。

国内線は、仕事終わりの日本人が多かったが、国際線に乗った瞬間にドイツの方が多くなった。

座席は、国内線・国際線どちらも指定通りの通路側。夜であることと、化粧室に行く際に気を使わなくていいというので毎回この指定だ。

国際線は、旅行会社の配慮なのか空き座席がなかったのか非常出口前の席。足を延ばせるし体操できるし個人的には嬉しかった。

ロシア情勢の影響で、北極海航路になったため飛行時間が多少増加している。21:20発で翌朝の5:15に到着しているから時差7時間で、合計15時間飛んでいたことになる。飽きてくるし、お尻は痛いしで後半は修行の様相を呈していた。

機内では、ダウンロードしておいたNetflixを見たり、積読していた本(マネジメント3.0)を読んだりと退屈しのぎに精を出していた。

(余談:「コードギアス 反逆のルルーシュ | Netflix」に渡航前からなぜかハマってしまい、飛行機ではラストの6話を一気見していた。最終回に向けた盛り上げに大興奮。大人の頭で観ることで、伏線や登場人物の感情・葛藤が良く伝わってきて面白い。*ユーフェミアの回は、どうしてルルーシュが迂闊にも日本人を虐殺するなどという冗談を言ったのか、少し疑問が残っている。閑話休題)

おまけ:機内食は2回、洋食と和食。

到着とホテルチェックイン編

空港到着後は、会社から指定されたホテルに移動。あえてバスで移動してみることに。
フランクフルト空港からは、Frankfurt市内へ出るためのバスが多く運行されている。
今回は、空港近くのホテルだったため1駅だけ乗車。料金は無料だった。(本当に無料なのかわからないけど、ひとまず払わなくても何も言われなかった。)

ホテルエリアに到着すると、ものすごい霧。疲れも相まって、幻想的な印象で夢の中にいるよう。

ここでトラブル発生。早朝だったため、ホテル(というより、マンスリーアパートメント)のチェックインができない。しかも、ビルの入り口はIoT化されていて、アクセスコードがないと中に入る事すらできない状況。

どうにかWiFiを見つけてQ&Aを見てみると、どうも前日にメールでアクセスコードが配信されるようだ。実はこのホテルを予約してくれたのは会社の総務の方で、メールアドレスもその方のアドレスになっており、うっかり転送をし忘れているようだ。仕方なく、ドアに書いてある電話番号にかけてみるも、解決策にたどり着けず。30分程、薄暗く肌寒い道路脇で頭を悩ませながら途方に暮れていました。

時間はあったのでQ&Aのサイトをよくよく見てみると、とある動画の中でドアの開け方をデモしているものがありました。ダメもとで、動画で押している数字を入口の端末に入力してみると、あらびっくりドアが開いたではありませんか。夢かなと思いながら、内部に侵入しオフィスへ向かうものの8時~オープン。時間は7:00。待つしかない。

そうこうしているうちに8時になり清掃のスタッフ(お姉さん3人)が出勤されてこられました。事情を説明するとラウンジに招かれて、コーヒーの淹れ方を教えてもらい「待ってれば9時ぐらいに社員が来るわよ」とのこと。感謝を述べながらコーヒーを入れて、一息つくことができた。

その後、無事にスタッフが到着し一通りの説明を受けた後、部屋に入れたのが9時前後。上司が迎えに来るのが09:30だったのでギリギリだった。

部屋は、日本のワンルームに近い印象。キッチンも充実していて非常に使い勝手がよさそうである。
換気扇が無いらしいので、窓を開けないと火報が鳴るらしいのと、オリーブオイルは使用禁止らしい(笑)この部屋で、11月末まで暮らすことになります。(写真には無いけれど、キッチンの正面にシャワー&トイレの部屋があります。)

手続き編

日本からできる手続きは、人事の方のご協力もあり一通り完了しています。到着後すぐに行う必要があったのが下記の内容:

  • 公共
    • 住民登録(日本の転入手続きに近い?)
      • Nordwestzentrum(北西センター??)という商業施設内にある政府の派出所(Burgeramt Nordwest)にて手続き。事前予約をしていたためか、15分足らずで完了。
    • 運転免許翻訳証明の受け取り
      • MesseTrum(メッセタワー)34Fにある領事館にて受け取り。(事前にメールで申し込み済み)
  • 会社
    • ITインフラ使用開始手続き
      • PC(Let’sNote CF-LX6)・モバイル(iPhone12)を受け取り、ログインやら設定やら諸々。
    • セキュリティ登録
      • 総務にてセキュリティキーの受け取り。

あとは、来週に銀行口座の開設と運転練習を行えば、一通りの手続きが完了して仕事を始められる状態に。運転練習後は社用車も貸与されるので、行動範囲も広がります。

会社の見学編

会社は、メーカーという気質もあってか「倉庫」「工場」という雰囲気が強く、お世辞にも最先端のソフト会社とは言えない雰囲気。それでも、内装はモダンでFAとなっており仕事しやすい雰囲気だなと感じました。好みに応じてスタンディングデスクも選べるようです。

テレワークが主流になっているようで、社内ですれ違う人はそんなに多くない印象でした。また、見学したエリアの問題か日本人駐在者が割と多かった印象です。

カフェテリア(重要)は、その場で料理を作ってくれるスタイルで、値段相応にボリューミーな食事ができます。確か、ハンバーガーセットが6.5Euroでサラダを付けて7.5Euroでした。社食のお昼だと考えると少し高く感じますが、ボリュームがすごいのと物価の都合もあるので、納得感はあります。
(この頃から疲れで頭がぼーっとしていて、写真をほとんど撮っていない… 誰に会ったかもうろ覚えです。体力無いなぁ)

ま、一通り会社を見て回ったので、来週からは本拠地として馴染んで行こうと思います。
しばらく通って、テレワークにするか考えようかなという魂胆です。

はみだし

さて、色々と詰め込んだ1日目でしたが、時差ぼけもあってか部屋に戻ってソファーでくつろいだ瞬間に睡魔に負けてしまいました。実は、上司が飲み会をセッティングしてくれていたのですが、見事にすっぽかし、意識が戻ったのは開始時間の4時間後でした。

深夜なので電話も通じず、メッセージでお詫びをしたら
翌朝に「トラブルに巻き込まれてなくて良かった。」という旨の返信。
申し訳ないという気持ちと、優しさに感謝しながら、
「週末はしっかり体調を整えよう」と誓うのでした。

2022.10.21 (Fri.)

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